トゥーキックが目立つワールドカップ
タイミングを外すためのシュートとして
トゥーキックの多用が目立ちます。
開幕戦のブラジルオスカルのシュート
スペインを破ったチリのシュートは2得点ともトゥーキックでの得点でした。
今回のワールドカップは南米ブラジルで行われていることからも
南米のチームが非常に躍動しているように感じます。
日本のシュートの基本はサイドネット
日本のサッカーの現場にいると
シュートの基本はサイドネットに入れる
と教わります。
確かにキーパーが取りづらいところは、ゴールの際であるサイドネットなのは間違いありません。
しかし、ただ言われたからこれを繰り返し練習しているうちではけしてゴールハンターになることは難しいといえます。
なぜなら日本中が同じように形上は反復をしているからです。
ブラジルでのシュートの基本的考え方は?
ブラジルではシュートの基本はゴールの空いているところに入れる。枠に入れる。ということです。
日本のサイドネットを狙う
というものよりも柔軟に感じますね。
この柔軟さ
結局のところぎりぎりまでキーパーとの駆け引きもする必要が出てきます。
だからこそある意味で日本のサイドネットを狙うという考え方以上に
難しいとも言えます。
なぜそこまで威力のないトゥーキックがこんなにも入るのか?
普通のインステップやインサイドキックというのは
蹴る前に大きくもしくはコンパクトにでも振りかぶる動きがあります。
キャプテン翼や稲妻イレブンではこのモーションでCMに続きますが(笑)
この振りかぶるモーションは
キーパーからすれば構えるためのタイミングになるのです。
トゥーキックは振りかぶらないからキーパーの対処が一歩遅れる
キーパーが用意する前にボールが飛んでくるトゥーキック
キーパーが身構える前に枠に飛んでくるボールが蹴れる
ということで今大会のキーパーも非常に悩まされています。
キックそのものがタイミングをずらすフェイントになっているシュート
それがトゥーキックなのです。
相手のタイミングをずらし入れるトゥーキック
南米アルゼンチン出身のメッシは別の記事で書きましたが
違う方法でキーパーとのタイミングをずらしています。
シュートを打つ練習で
キーパーとの駆け引きとタイミングを読ませないずらしていく
ということを考えながら行っていくこと
これこそが今後ライバルにシュート上達で差をつけていく大きなポイントともいえるでしょう。
日本ではあまり根付かなかったトゥーキック
日本で90年代前半にフットサルの起源になっているフットサロンと呼ばれている競技が入った来た時には非常に小さなボールでした。今のフットサルのボールは4号球ですが
フットサロンのボールは2号球くらいでしょうか?
そのフットサロンの時にはボールが小さいため非常に有効とされたのがトゥーキックです。
日本のサッカー少年団などでもフットサロンとトゥーキックの重要性を説いたビデオを見せられたことを今でも覚えています。
それでも指導現場ではトゥーキックを蹴るとインサイドやインステップでしっかりと蹴りなさいと
言われてしまうのが多いというのが現状です。
南米のチームはルールをフルに利用する
リードしているときの残り時間の使い方や
ロスタイムの時間の使い方からも顕著のように
勝つためにはルールをフルに活用します。
倒れている選手がいる場合は主審がプレーを止めます。
そうしたことからも次々と選手がピッチに倒れていく様子を多く見かけます。
今回の大会のこのような選手の駆け引きに対し
卑怯だと言ってしまえばそれまでですが
ルールに則った戦い方である以上
それに対抗する勝ち方ができる手段と考え方を知り
身に着けていくということも
サッカー上達に関し非常に大切な視点だと思います。
最後に
まだまだワールドカップは続きます。
日本が予選リーグを突破できるかは微妙になってしまいましたが
学ぶべきことが多いワールドカップ
まだまだ好カードが続きます。
しっかりと上達のヒントを盗み見
違った角度で見ることで楽しんでほしいと思います。